アルテック 「822」 スピーカー・システム
アルテックには独自開発による傑作スピーカー用の優れたキャビネットが数多く存在します。
1952年アルテックが開発した大型ダブルウーハー仕様のコンシューマーモデルが「820A」システムで
その後の「ラグーナ」、「キャピストラーノ」、「コロナ」、「ヴェルデ」、「カーメル」、「マグニフィセント」、「マリブ」、「バレンシア」、「フラメンコ」と続く
アルテック・コンシューマー・モデル・エンクロージャーの先駆けとなりました。
その820A・システムのエンクロージャーたる821をプロ仕様にしたものがこの「822」システムです。
ユニットは820と同様に803-A(15インチ・ウーハー、初期ちりめん塗装モデル)を垂直に2本配置、ドライバーは802-Cを811-Bホーンと組み合わせ、
ネットワークはN-800-D、全て16オーム仕様の構成です。
キャビネットは821キャビネットと同様、ダブルのフロント・ロード・ホーンを下部にホーンの延長線上にフロントロードの開口として一体化、
バスレフ方式で一番下にダクトを配置しています。
外観は821とは異なり、コーナー型ではなくレクタンギュラー型で劇場あるいはスタジオを意識した作りです。