内部です。バンブルビーは全て代品のコンデンサーに交換しました。
ロータリースイッチやボリューム類全てに接点復活剤を塗布し何度も回してガリを無くし動きを良くしました。
アース浮きの個所もチェックしました。結局このアース浮きはフロントのピンジャックの断線に依るものでした。これを着き止めるためにかなり時間を要しています。

電源の電解ブロックコンデンサーは中を含めて3本全てオリジナル仕様の新品に交換しました。

少しガリの出ていたボリュームに接点復活剤を塗布しガリが収まりました。

殆ど全てのコンデンサーを交換しています。

イコライザーの各レンジの全ての抵抗とコンデンサーを正確な値に交換しました。これでどのレンジでも本来の特性が出ます。

内部の電源回路では黒い絶縁テープの巻かれた低圧用のコンデンサーもオリジナル仕様に交換しました。

なかなか交換できないフォノイコのカソードバイパスコンも頑張ってSPRAGUEの新品に全て交換しました。フォノイコの歪の原因は以前レストアされた時に交換されたブラックビューティーの不良でした。これもなかなか気が付きません。難儀です。

交換部品です。イコライザー偏差の抵抗やコンデンサーを交換しているので大量の交換部品が有ります。
カップリングコンデンサーはバンブルビーは勿論のこと、以前レストアされた時のブラックビューティーも不良があります。
C20は基本的に全てのコンデンサーを交換しないと良い音にはなりません。しかも大量にあるのでC20は特に大変です。

★電源を直したので漸く最初の音出しです。

まずラインアンプからCDを聴いてみます。ボリュームの右側が最初少しノイズがあります。
普通に聴けるのですが時間が経って来ると歪が出てきます。まだ交換されていないバンブルビーがかなり不良です。

次にフォノイコです。全体に歪が感じられブーンと言う音とジーと言うノイズが乗ってきます。

出力にアッテネーターを入れていますが、回すとパツパツとノイズが出るので全体の中でアーズ浮きがあります。
フォノイコのノイズもアース浮きが関係しています。


この後、各カップリングコンデンサー類の交換を行います。


★漸くレストアの完了です。                                            


高圧B4です。173.0Vを示し良い値です。

ヒーター電圧です。5.4Vを示し良くなりました。

高圧B3です。187.5Vを示し良い値です。

高圧B1です。239.6Vを示し良い値です。

高圧B2です。216.7Vを示し良い値です。

★各部の電圧をチェックします。

表面の2本の電解ブロックコンデンサーもオリジナル仕様の新品に交換しました。

裏面です。上の黒い筒型のコンデンサーは低圧用でオリジナル仕様の新品に交換しました。

★まず電源回路を直します。                                             


不良の電解ブロックコンデンサーを3本ともオリジナル仕様の新品に交換しました。








高圧3段目です。こちらもESRがかなり高い状態で不良です。

McIntosh C20 初期型 

ヒーター電圧です。5.26Vを表示し少し低い値です

低圧整流ダイオード直後の電圧です。こちらも7.39Vと少し低い値です。

電源トランスからのヒーター電圧です。AC13.2Vと規定通りの電圧が出ています。

高圧B2です。201.6Vでこちらもかなり下がっています。

高圧B3です。こちらも175.7Vでかなり下がっています。

高圧B1です。219.7Vでかなり下がっています。

低圧のブロックコンデンサーです。Leaky表示でリークして不良です。

★それでは電源を入れて各部の電圧をチェックします。

高圧2段目です。こちらもESRがかなり高い状態で不良です。

高圧先頭です。静電容量はあるもののESRは計測の限界値を越えて完全に不良です。

★最初に電源回路の電解ブロックコンデンサーのチェックです。

裏面です。幾つかのカップリングコンデンサーは以前レストアされた時に160Pに交換されています。
電源回路は全く手つかずです。

内部上面です。特に変わった様子はありません。

McIntosh C20 修理 概要

高圧B4です。160.2Vでかなり下がっています。

電源トランスの漏れ電圧チェックです。AC53.7Vで結構漏電しています。