復刻品 QUAD-II 真空管モノラル・アンプ (ドイツ QUAD MusikWiedergabe GmbH) 製 ¥500.000/ペア
オプション KT66/GEC、EF86/Mullard、GZ32/Mulalrd +\120,000より
製品概要
英国QUAD社.......QUADというのは元々社名ではありませんでした。
ピーター・ウォーカーがEMI、GECでの経験を経て創設した時の社名は
アクースティカル・マニュファクチャリング・リミテッドでした。
最初期に彼が設計したアンプ、QA12/PさらにQuad−Iに
彼はQuality Amplifier Domesticという名称を用い、
その頭文字をとってQAUDとしました。その後QUADが
アクースティカル・マニュファクチャリング・リミテッドよりも
知名度が上がるにつれ、その社名をQUADとしたのであります。
QUAD-IIはQUAD-Iの発展型で、QUAD−Iで組み合わせていた
QC−1がQUAD-IIではQC−2(モノラル)になっています。
後にQC−2は1960年以降のステレオ時代に入って
ステレオ・プリアンプ22となります。パワーアンプの
QUAD-IIは最初にデビューしたときから最終的に1960年代末に
生産が終了する間ほとんど基本設計の変更がおこなわわれていません。
近年モデルチェンジが頻繁に行われるのを別にしても
当時の他メーカーの様々なアンプと比較しても、これは実に際驚くべきことです。
これはいかにピーター・ウォーカーの設計がすばらしく、
完成度が高かったなによりの証左でしょう。さらにこの高性能、安定性ゆえ、
BBCをはじめとして標準アンプとして採用されたことをみても
英国において傑出したアンプであったといえます。
QUAD Musikwiedergabe GmbH(クォード・ムジクビィーダガーベ社).......
同社はドイツにおける英国QUAD社の代理店として設立され、
英国QUAD社が中国資本により買収された際、英国QUAD社より
譲り受けた製造設備を使ってESL(エレクトロ・スタティック・スピーカー)
等QUAD製品の部品製造、レストア、復刻製作をしています。
今回のQUAD−IIの再生品は同社の長年にわたるサービス、
修理等の経験を生かし、電源、出力、チョークはオリジナルを生かし、
その他のコンデンサ、抵抗、真空管ソケット、部品取り付けターミナルボード、
さらには配線のハーネスは全て新品を使用して組み立てています。
電源ソケットは現代の安全基準に準拠したヒューズ内臓ACレセプタクル
を搭載しています。シャーシ、トランス共に、オリジナルモデルと
同様の再塗装を施し、再生品である旨を記載した
「Refurbished by QUAD Musikwiedergabe GmbH-Germany」
という銘版を前面に配しています。出力管は現代のGold LionブランドのKT66、
ドライバー管はElectro Hermonics EF86、整流管にはSovtek 5AR4
を採用しています。オプションでGEC 旧製品のKT66、Mullard EF86、
GZ32もご用意しています。
注)
QUAD Musikviedergabe GmbH(ドイツQUAD社)
は元々,英国QUAD社のドイツにおけるQUAD製品の輸入代理店として
設立された会社で、英国QUADとは資本関係等はありません。
QUAD IIパワーアンプの仕様
出力 15W(20−20,000Hz)
周波数特性
0. 2dB以内 (20−20,000Hz)
0. 5dB以内 (10−15,000Hz)
歪み率(12W出力時)
全調波歪み率 0.1%以下(700Hz)
高調波歪み率 0.03%以下(700Hz)
入力
感度: 1.4Vrms(15W出力時)
負荷抵抗: 1.5Mオーム(10pF並列)
SN比 80dB(15W)
出力インピーダンス 15もしくは8オーム
(1. 5から15オームに対応)
電源入力 200−230V (50/60Hz)
消費電力 90W(コントロールユニットとチューナーを除く)
HTとLT(外部装置用)
330V、40mA
6.3V、4A(ヒーターはCTとシャーシ間)
真空管 2xEF86(Z729、6267)
2xKT66
1xGZ34(5R4G、54KU、5V4G)