アンプ内部の構成はこの伝統あるシルバーナイト・アンプ・シリーズ第6世代となる仕様です。ミリタリー・グレードのアルミ一体シャーシ躯体は従来と同様ですが、スペシャルエディションでは、新しく商業デザイナーのMarko
Schregardus氏により設計されたハイライトな印象のクリーンな外観となっています。
新デザインは、トランストップカバーのバッジを無くし、カバーのフロントに製品名を刻んでいます。またネジなし天板ミラー仕上げはより真空管を際立たせ、デザインのアクセントとなっています。
フロントパネルも、軽視されていません。フロントパネルとトップボックスはシャンパン・ゴールドカラーで存在感のある使いやすいボリュームコントロールノブが全体的な外観の特色となっています。従来モデルでは、ロゴのみがフロントパネル上に刻まれていましたが、このモデルでは名前も含まれています。さらに、フロントパネルと天板とトランストップカバーからのシームレスなよりスムーズなラインに気づくでしょう。
トップアルミトップボックスは新たに設計された主電源トランスとHTの電源供給をそれぞれ分けDC回路とトップにAC回路とに分離しています。
シルバーナイト３００Bスペシャルエディション内部のデザインと機能
内部をご覧になると、25周年記念モデルからかなりの数の変更がなされていることがおわかりになるとおもいます。右側には、大きな3ワット耐熱電力回路用抵抗に気づくとおもいます、また当社で「エア配線」と呼ぶ（これについては後ほど記述）が見えます。
機能的配線と電流を異なるレベル維持することにより本機ではハムやノイズを最小限にしています。例えば、本機の真空管のヒータ回路配線は、シャーシに非常に近いところに走らせています、一方、HT配線や信号系配線は浮かせた状態にしています。またそれらが交差する必要がある場合は、互いに90度になるように実装されています。本機で使用しているソリッド・シルバー信号線は、「テフロンチューブ」または「レッド・パワーチューブ」にて配線しています。
シルバーナイト３００Bスペシャルエディションと銀線
本機では信号系の配線材には純銀を使用しています。写真でお分かになるとおもいますがアルプスブルーベルベットメインボリュームに5*9のオーディオン・ブルー銀線を使用し、ほとんど全ての信号系は銀線で配線しています。
シルバーナイト３００Bスペシャルエディション コネクター 強力なコネクター類
コネクター等には頑丈で、高いアンペア数が確保できる、質量の大きな金メッキのしっかりとした締め付けが可能なナット一体のものを使用。コネクターへの配線は、信号が同じコネクタに取り付けることが重要です。バインディングポストの多くは、同じポストに接続しまてません、その結果、最終的な出力の音質を劣化させています。本機では極めて低い信号損失と音質劣化のコネクターを使用しています。
シルバーナイト３００Bスペシャルエディションの出力トランスは設計プロセスのさらなる改良を加え、従来「良し」としていた出力トランスをさらに改善する様々なアイデアを加えました。非常に高純度の銅線を使用して自社で製造しています。M6級のケイ素鋼板とわずかに異なる誘電体内部サブストレートにより非常に高い帯域幅（<10Hz から 30Khz）を確保しています。通常の出力トランスは、20Hz - 20kHzまでで設計されています。出力トランスは、非常に高い基準にてテスト、製造されています。また5KVにてハイポット・テストも実施しています。写真には「レッド・パワーチューブ」で保護されたソリッド・シルバー・信号用配線の詳細をを示しています。
本機の新型トランスは、300B真空管のために特別に設計しています。真空管アンプ強みと弱点を知り尽くしている当社では、他社には真似の出来ない出力トランスの設計が可能だと考えます。
全体的な外観、感触、もちろん本当の音、それがシルバーナイト３００Bスペシャルエディションです。
どのように聴こえますか - どんな音ですか？
さて、電源の最初のスイッチ・オンで、300Bの特性が次第に透けて見えます。しかし15分して真空管が温まってくるに従ってアンプに花が咲きます。低音は本当に極めて明瞭で緻密、音楽のパッセージの「黒」は他のオーディオ・システムが与えるインクのような灰色ではなく、それこそ真っ黒な「黒」です。中音域は正確かつ押出感がありに細密な描写、高域は表現されるべき情報を余すところなく再現しています。
全体的な音はクリアーで明瞭、聴いていて疲れることなく、細密で抑制がとれています。この新しいアンプの外観は繊細、完成度の高いディテイルは、よりクリーンでスタイリッシュです。本機は純クラスA、出力が約9.5ワットのアンプです。控えめにいっても僅か８ワットで、それは100Vという電源電圧の国であっても問題ありません。
理想的には、能率が89デシベル以上の能率のスピーカーを推奨します。しかし、多少能率の低いスピーカーであっても、平均的なリスニングルーム（30㎡程度の部屋）であれば音圧レベル（SPL）で穏やかに駆動可能です。シルバーナイトスペシャルエディションは、真に簡単な穏やかなアンプです。真空管製造メーカーJJ社によればJJ300B真空管（出力管）は2000時間プラスの寿命としています。しかし、当社のテストでは（5000時間以上）の長寿命を記録しました、またNOSミニチュア管（新古品）ロシア製6H23Nは10000時間以上の寿命があることを確認しました。
シルバーナイト３００Bスペシャルエディションは現在、ステレオ仕様ないし、リモート音量調整付ステレオ仕様のみですが、他の様々な仕様をまもなくご用意できる予定です。
＜主な仕様＞
Stereo 300B Special Edition
ｼﾙﾊﾞｰﾅｲﾄ300Bｽﾍﾟｼｬﾙ･ｴﾃﾞｨｼｮﾝ
定格出力 2ｘ8w ｸﾗｽA 8ｵｰﾑ、240VAC
負荷ｲﾝﾋﾟｰﾀﾞﾝｽ：8ｵｰﾑ（4ｵｰﾑ～16ｵｰﾑに対応）
周波数特性：8Hz ? 34KHz +/-3dB
入力感度：150mV RMS ﾌﾙ出力ﾉｲｽﾞ<(CCIR)-90dB
消費電力： 156W
使用真空管：2xJJ300B 2x6H23N
ﾋｭｰｽﾞ:US/Jpn ﾊﾟﾜｰ:3.15A/125V HT: 1A/125V
外形寸法：233(w) x 260(H) x 432(D) mm
（高さは真空管を含む）
重量：15kg
注）仕様は改善の為、予告なく変更される場合があります。
カタログのダウンロードはここをクリック。
